2016年7月31日から東京都知事を務めている小池百合子さん。
3期目の当選を目指しているわけですが、小池百合子さんの公約達成率が0%だった!?と話題になっています。
2期8年間も知事として働いていたのに、公約達成率0%なんてあり得ないはずですよね。
ただ、実際に調べていくと公約を果たせていないケースが目立っているので、小池百合子さんの公約達成率について詳しく掘り下げていきましょう。
小池百合子の公約達成率は0%
小池百合子さんは2016年の都知事初当選の時に「7つのゼロ」という公約を打ち出しました。
「クールビズ」や「密」といった流行語を次々に生み出した小池百合子さんなので、自然と公約達成への期待が高まりましたよね。
しかし、2期8年の任期を終えたタイミングでも完全な形で公約を達成したことはありません。
東京新聞によると、小池百合子さんはペットの命に関する問題は公約をクリアしたものの、他の項目は未達成が大半だと指摘しています。
ジャニーズ問題の時に話題になった望月衣塑子記者は、ペットの公約についても未達成と指摘していて、小池百合子さんを持ち上げるマスコミを批判しています。
ペットの譲渡以外の状況が悲しいものであるならば、公約達成率0%といわれても仕方ないですよね。
続いて、小池百合子さんが打ち出した公約は実際にどのようなものなのかを1つずつ掘り下げていきましょう。
小池百合子の公約は12個
小池百合子さんは「7つのゼロ」を達成するために12個の公約を打ち出しました。
「7つのゼロ」だけでなく、「12のゼロ」というよりハードルの高い公約を発表していた小池百合子さん。
12個の問題をゼロにしていく公約はどんな内容だったのでしょう?
待機児童ゼロ
2016年から2023年の7年間で都内の待機児童を8000人減少させていました。
1期目の都知事当選直後に待機児童ゼロを成し遂げているので、一時的には公約を達成したことになります。
でも、完全に待機児童がいなくなったわけではありませんし、共働き世帯が多くて待機児童をゼロに持っていくのは不可能なので、現実味の無い公約を打ち出したことには変わりありません。
介護離職ゼロ
待機児童の問題と同様に、1期目の都知事に当選した直後は介護離職ゼロの公約を達成していました。
2022年9月までの1年間のデータになりますが、介護離職者は過去よりも1.7倍増加したという情報を読売新聞が報じ、望月衣塑子記者がX(Twitter)で拡散しています。
コロナ禍の影響もありますけど、介護離職ゼロとは程遠い結果なので、公約未達成と判断するしかないですね。
残業ゼロ
「都職員の残業ゼロを目指す」という形でのマニフェストだったので、頑張る姿勢を見せた時点で小池百合子さんの公約が達成したことになります。
ただ、目指すだけなら誰でもできますし、残業云々は各企業の努力次第でもありますから、小池百合子さん1人の力でどうにかできる問題じゃないですよね。
言葉だけなら公約達成したことになりますが、実際は残業がゼロになるはずもないので、公約未達成とジャッジしました。
都道電柱ゼロ
都内の電柱の地中化率は41%(2018年時点)になっています。
2024年現在はもっと電柱の地中化が進んでいるはずですが、都内から電柱が完全に消え去ったわけではありません。
都道の電柱を全てなくすにしても、膨大な税金が必要になりますし、2期8年間で達成できる目標ではないですよね。
満員電車ゼロ
新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が発令された時期(2020年4月~5月)に満員電車ゼロの公約を満たしました。
でも、日頃の満員電車ゼロを目指すと小池百合子さんは語っていましたから、満員電車ばかりの現状を見る限り、公約未達成と判断するしかありません。
多摩格差ゼロ
都心と多摩市との格差をなくす、という意味合いと推測されていますが、小池百合子さんは「多摩格差ゼロ」のための方策を打ち出したことがありません。
多摩都市モノレールの延伸が決まるなど、格差を埋める努力はなされているものの、経済力が全然違う都心との差がなくなるはずもないですよね。
「多摩格差ゼロ」を打ち出すことで、多摩市民からの票獲得を狙うのが最大の目的だったようで、こちらも公約未達成と判断するしかないです。
ペット殺処分ゼロ
都知事3年目となった2018年、小池百合子さんは「ペット殺処分ゼロ」の公約を達成しています。
ただ、行き場を失ったペットたちの譲渡は進んでいるものの、譲渡が成立しなかった場合のペットの扱いが不透明なところが問題視されていますよね。
行政として最大限やれることはやっているけれど、ペット殺処分ゼロを何年も続けるのはさすがに難しいのではないでしょうか。
フードロスゼロ
売れ残った食べ物が数多く廃棄されている現状を小池百合子さんは憂いていて「フードロスゼロ」の公約を掲げました。
小池百合子さんが2016年当時率いていた「希望の党」の公約の一部だったのですが、フードロスゼロ達成なんて夢のまた夢の話ですよね。
身内のフードロスもゼロなの?という疑問が出るのも当然ですし、成し遂げる可能性がゼロに近い公約なのですから、未達成と判断するしかありません。
ブラック企業ゼロ
ブラック企業の定義そのものが曖昧なので、ゼロに到達しているのかどうも怪しいですよね。
「残業ゼロ」の公約のオプションみたいな形なのでしょうが、残業ゼロが達成されていない以上、ブラック企業ゼロの公約も未達成と解釈するのが自然でしょう。
花粉症ゼロ
小池百合子さんが打ち出した公約の中で最も不思議だったのが「花粉症ゼロ」でした。
たしかに、春先の花粉症がなくなってくれれば、私たちの生活も健康的になるので、達成できるのであれば、早く実現してほしいですよね。
でも、花粉の飛散量は全国各地で年々増加しており、行政だけの対策でどうにかなる問題ではなく、公約未達成と言わざるを得ません。
移動困難者ゼロ
1人で電車やバスを利用できない人たちのことを「移動困難者」と定義されています。
移動困難者になる人は病気を抱えていたり、高齢で出歩くケースが減ってしまったケースが大半なので、人間は年を取っていく動物である以上、ゼロにするのは無理な話ですよね。
でも、周囲の公共交通機関を充実させることで、移動困難者ゼロに近付けていますから、公約未達成とはいっても、少しずつ前進しているのは間違いないでしょう。
電柱ゼロ
都内の電柱地中化が100%になっていないので、電柱ゼロの公約も未達成です。
そもそも、大都市圏の東京都で電柱の完全地中化を成し遂げるためには膨大な年月と予算が必要になりますから、小池百合子さんの代でゼロに持っていくのは難しいでしょう。
都民に電柱ゼロの意識付けをしていく上では効果がありましたが、政治は結果の世界である以上、公約未達成と判断するしかありません。
小池百合子の公約達成率について世間の声
小池百合子さんの公約達成率が0%だったことについて、世間ではどんな声が出ているのでしょう?
公約達成率0%の状況をX(Twitter)で拡散するネット民が増えてきていますね。
新聞やテレビでは小池百合子さんの功績を伝える報道が多くなっていますが、様々な角度から情報を仕入れて、独自の判断で誰に投票すべきかと判断したいところです。
目立つ実績を挙げたわけではないのに、小池百合子さんが圧倒的人気を誇っていることに疑問を抱く人も少なくありません。
でも、小池百合子さんは国会議員時代からメディアの注目の的で、コロナ禍での対策にも一定の評価が与えられていますから、そう簡単に人気が落ちるとも思えませんよね。
まとめ
今回は小池百合子さんの都知事公約達成率について深掘りしました。
- 最初の都知事選で打ち出した「7つのゼロ」はペットの項目以外未達成
- 「12のゼロ」にいたっては非現実的な公約ばかり
- 公約達成率0%だけれども、目立つ存在なのは間違いない
以上の3点が小池百合子さんの公約達成率0%と噂されている件の最新情報です。
小池百合子さんは選挙で負け知らずではありますが、政治家は公約を達成してこそですから、今後は結果で都知事としての存在感を発揮してほしいですね。